マトリックスの世界と人生論 を考察する

マトリックスの世界と人生論

 

1・序説

 

1-1

 

私の中で最も影響された映画は「マトリックス」(1999年9月11日日本公開)である。「CGを多用した斬新な映像で映画界に革命を起こしつつ、同時にメタファーや暗示に満ちたストーリーで信仰と哲学という奥深いテーマの表現も両立させた作品であり、ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXも、話題となった。1999年のアカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受賞。」


いつか「マトリックスの世界観」を考察したいと思っていた。それは「勝手に日本改造論」では表現できない、自己の「人生観」が「マトリックス」が持つ「奥深いテーマ」を紐解いていくと見えてくるのではないかとの思いである。

 

 

緑色の文字記号「ソース」

 

 

「マトリックスの世界観」-1  仮想現実社会

 

モーフィアス「現実としか見えない夢を見たことがあるかネオ?」

ネオ    「まさか・・・・・・」

モーフィアス「まさか、何だ?現実じゃないとでもいうのか?

       実はその夢から目覚めていないとしたらどうだ、ネオ?

       夢の世界と現実の世界の区別がつくか?」

 

映画では、コンピュータの作り出した仮想現実を「MATRIX」と呼んでいる。

「Matrix」はラテン語で母(mater)から派生した語で、母体という意味であり、英語などヨーロッパの諸言語で、「そこから何かを生み出す背景」「基盤」「基質」といった概念を表す。コンピュータにおいては、座標変換(状態変化)の式である。劇中では画面バックに流れている緑色の文字記号が根源(ソースコード)、すなわち「ソース」と呼ばれている。従って「MATRIX」とは、ソースをMATRIX変換によって仮想現実上の様々な事象に変えていくシステムと捉えられる 。

 

 

1-2

  

モーフィアス:「『現実』とは何だ?『現実』をどう定義するんだ?もし君が感じることができるものや、嗅ぐことができ、味わい見ることのできるもののことを言っているのなら、そのときの『現実』は君の脳が解釈した、単なる電気信号に過ぎないんだ。」

 

「マトリックスの世界観」ー2  仮想現実社会

 

「現実」とは脳が作り出し、単なる「電気信号」に過ぎないという指摘が強烈な印象だった。それは単に、コンピューター上の「バーチャルリアリティ」の事だけの意味でなく、現代の「脳医学」の進歩により解明されてきた、人間の持つ「意識」が脳細胞の部位による「活動」の結果として生まれているのであり、「仮想」と「現実」の区別が、脳の「電気信号」によってしか理解できないという事実についてである。

 

 

 

つまり自己の「今生きている現実とは」、人間の一人ひとりの「脳」によって「理解」されているだけであって、違う脳-他者の「今生きている現実」は、別に存在しているとの見方ができる。

 

 

1-3

 

マトリックスの世界についての解説

※アーキテクト(マトリックスの設計者)の談による。

 

戦争の歴史

 

 かつて、機械vs人間の戦争があり、最終的に機械側が戦争に勝利し、全ての人間を支配下に置いた。その後、全ての人類は「サイバー人間」として培養され、機械のための電池として生きることになった。脳内の電流をエネルギー源として使うのだ。戦争の後、電源として使われなかった人間は全て殺された。

※アニマトリックス「セカンドルネッサンス1・2」を見ると、非常によくわかります。

 

そもそもマトリックスとは…

 

 人間から効率よく電気を得るためには、精神を健全に保つことで発電を促す必要があった。機械は、全てのサイバー人間に共通の夢を見させ、あたかも現実世界で生きている様な感覚を与えることで精神を健全に保つ方法を考え出した。その仮想現実こそが「マトリックス」である。

 

人間の実体はどこにある?

 

 サイバー人間の実体は現実の世界でカプセルの中に入れられ、培養液の中で一生を過ごす。人間は計画的に交配されて誕生し、死後は溶解され、生きている人間の養分となる。カプセルの中のサイバー人間は脳からプラグを繋げられ、精神だけはマトリックスの中にある。

 

マトリックスの歴史

 

 マトリックスを作ったのは、アーキテクト(設計者)というプログラム。最初のマトリックスは、完璧な理想郷の世界として作り上げられた。人々はこの苦痛も不安もない完璧な世界で幸せに暮らし、効率よく発電も進むハズだった。アーキテクトとしても初代マトリックスこそが最高傑作であったと考えている。

 しかし、その初代マトリックスは失敗に終わり、崩壊してしまった。人間自身が元来持っている「不完全さ」が、理想郷の世界観に合致せず、人々の精神はその世界を受け入れることが出来なかったのだ。

 そこで、アーキテクトは人間の不合理さ、不完全さを世界に取り入れるべく、人間の歴史を学び直し、マトリックスの世界に同じようなグロテスクさや、無秩序な側面を反映させることにした。

 これが第2次マトリックスである。

 ここまではマトリックス1作目でスミスが解説している通り。

 しかし、実はその話には続きがあるのだ。不完全性を加えて設計し直した第二次マトリックスでさえも、人々の心にはなかなか受け入れられず、第二次マトリックスもやがて崩壊を迎えたのだ。

 

オラクル(預言者)

 

 アーキテクトはこの事態を解決できず悩んだが、全く別の目的で使われていたプログラムが偶然にも解決方を発見した。「“選択”という行動を与えると、99.9%の人間がプログラムを受け入れる」ということを発見したのだ。この解決法の発見により、99.9%の人間がマトリックスを受け入れるようになった。これが第三次マトリックス、「選択式マトリックス」である。

 この解決法を発見したプログラムこそがオラクル(預言者)である。本来は人間の心理を探索するためのプログラムだったのだが、この発見によりマトリックスの寿命を大幅に延ばすことに成功し、「マトリックスの母」と呼ばれている。

 

アノマリー(変則要素)

 

 しかし更なる問題が発生した。この「選択」という解決法は、その特性からシステム上に必ず矛盾を発生してしまうのである。つまり規則から外れたもの(アノマリー、変則要素)の発生である。これらは所詮0.01%に過ぎなかったが、そのまま放置すればマトリックスの崩壊を招くことは明らかだった。

 

ザイオンの誕生

 

 逆の視点から考えれば、このアノマリーの発生は予測しうる範囲だった。つまり、0.01%の「プログラムを受け入れない人間」は必ず発生するのだから、あらかじめ彼らの受け皿を作り、そこでアノマリーを一括で管理すればよいと考えたのだ。 それが、生身の人間の都市、ザイオンである。

 要するに、ザイオンはマトリックスにより計画的に用意された街であり、0.01%の人間もまた計画的にそこに集められているのだ。

 

救世主(THE ONE)とは

 

 システム上のアノマリー、つまり現在のマトリックスの仕様により必然的に生まれたアノマリーは、一定以上蓄積されると特殊な計算式により統合体となる。この統合体こそが救世主と呼ばれる存在で、緻密に計算された選択を自ら選んだ後、オラクル(預言者)の発言により、アーキテクトの待つ白い部屋(モニターがいっぱいある部屋)に導かれる。

 マトリックスはこのアノマリーの統合体である「救世主」を検討し、参考にし、プログラムの元(ソース)を書き替え、それを主プログラムにリロードすることで、アノマリーさえも計算に入れた新しいバージョンへとバージョンアップする。

 マトリックスは過去にも同じようにバージョンアップを重ねてきたのだが、救世主(アノマリーの統合体)の発生回数でカウントするならば、ネオで6人目の救世主という計算になる。要するに、現在のマトリックスはバージョン5なのだ。

(※マトリックスリローデッド=「リロード済み」、のサブタイトルはここから。)

 

救世主の役割とは

 

 救世主の、プログラムとしての役割は、アノマリーそのものをシステムに組み込む為に自分自身をソースに分散した後、マトリックスをリロードすることだ。

 このリロードの時に人間のアノマリーの蓄積であるザイオンも一度リセット(滅ぼす)する必要がある。その為、救世主はマトリックス内からメス16体、オス7体を選び出し、ザイオンを新しく建設するのだ。

 この役割(プロセス)を受け入れなければマトリックスは崩壊を迎え、マトリックスに接続された全ての人間は滅んでしまう。ザイオンも滅びてしまうのだから、そうなれば全人類が絶滅となる。

 救世主は人類に対して愛を抱くように設計されている為、全人類を滅亡させる方を選択することはないはずである。

◆右のドアはソースへと続くドア。リロード作業をすることでマトリックスの崩壊を防げる。

◆左のドアは何もせず元の世界へ戻るドア。

 前任者達は全て右のドアを選び、マトリックスをリロードし、ザイオンを再建する道を選んできた。そうしなければマトリックスがシステムクラッシュし、人類が滅んでしまうからだ。しかし、ネオはトリニティを救うために左のドアを選んでしまったのだった。

 

人間が滅んだらコンピュータも滅びるのでは?

 

 人間が滅んだらコンピュータも滅びるのでは?という質問を、ネオがアーキテクトにしていたが、ある程度のレベルまで落ちるだろうが、コンピュータは生存可能だと答えている。

 

モーフィアスの信じた預言について

 

 モーフィアスが信じていた預言、「ソースにたどり着いたら戦いが終わる」という言葉は、救世主をソースに導くための嘘である。オラクルは予言者ではなく預言者だ。神から授かった言葉を発する人間の事だ。救世主がソースにたどり着けば、マトリックスがリロードされ、ザイオンが滅ぼされるだけである。

 

http://zoro.sub.jp/matrix_reloaded.htm

 

 

1-4

 

「マトリックスの世界の中の人間」

 

人間 は「肉体」と「精神」を持つ。それは「相互補完」し合っていて、どちらかが「喪失」されれば、どちらも「消滅」する。

 

エージェント・スミスによれば

 

「知っているか?最初のマトリックスは完全な人間世界を実現するはずだった。苦しむ者はおらず、誰もが幸福であるような。結果はひどいものだった。誰もこのプログラムを受け入れなかった。人間どもは全滅した。完全な世界を記述するにはプログラム言語が不足しているのだという者もいた。だが私が思うに、人間という種は苦しみと悲惨さを通して現実を形作っているのだよ。」

 

人間は精神世界の中での「苦しむ者はおらず、誰もが幸福であるような完全な世界」を望んでいない。人間は肉体を維持するための「苦しみと悲惨さ」を通して「現実」を理解し、その「現実」の中で「精神」の昇華を目指している。そして人間は完全な「精神」も「肉体」も有り得ないことを、「理解」している。強制された「偽りの幸福」は、人間の「精神」と「肉体」のバランスを崩すことになる。

 

 

「精神」とは、知性的存在者の認識能力、意志能力、判断能力の総称であり、理性、悟性、知性などと同義に用いられる。そして「精神」は「情報」によって形成される。その人の歴史の中で持ち得た「情報」の内容によって、「精神」は決定されている。マトリックスの世界では、機械が人間に「偽りの情報」を与えることによって、人間が生かされている。「偽りの情報」と「真実の情報」の違いを「理解」するには、人間の持つ「感性」に期待するしかない。

 

選ばれた主人公ネオは、モーフィアスに会って話を聞かれる。

 

なぜここに来たか。

『目覚めたいからだ。』

 

その理由は

『何かが間違っていると感じたから。』

 

 

1-5

 

「マトリックスの精神世界の映像化」

 

人間の持つ「精神世界の映像」は「思考の構築」を「脳内」で果たすことによって得られる。それを現実世界で「映像」として表現するため、シネマの世界では、様々な「映画」が生み出されてきた。シネマ「マトリックス」は「人間の精神世界の映像化」を果たすための「映像技術」として「革命的」であった。

 

 

人類の歴史の中で人間は「芸術」と言う分野で、「人間の精神世界」を表現するための「技術」を創り出してきた。それは「絵画」「文学」「音楽」「映像」「造形」「演舞」であった。人間は「表現者」であり、さらに「鑑賞者」として存在する。表現者としての人間が、鑑賞者に働きかけるためにとった手段、媒体、対象などの作品やその過程を芸術と呼ぶ。表現者が鑑賞者に伝えようとする内容は、「信念」「思想」「感覚」「感情」など様々である。

 

さらに

 

「表現者がこれらの枠に収まらない表現を用いる場合や、複数の表現を組み合わせたりする場合なども多い。そういった場合には、より包括的な分類方法として「空間芸術」・「時間芸術」・「総合芸術」などと表現される場合もある。 空間芸術とは、物を用い、空間に形を表現する芸術であり、二次元(絵画・平面装飾など)的なものと三次元(彫刻・建築など)的なもの、その複合も存在する。その空間だけで一瞬ですべてを表現する芸術である。 時間芸術とは、演劇・映画・音楽・文学など、ある一定の時間をかけて(物語性のあるものを)鑑賞する芸術。時間芸術と空間芸術は対義語であるといえる。 総合芸術とは各種芸術が協調・調和した形式で楽劇・映画などがこう呼ばれる。」

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

「マトリックス」の世界では、アーキテクト(設計者)というプログラムが、人間を生かすために、一人ひとりの「人生」を「設計」し、「偽りの情報」として「信念」「思想」「感覚」「感情」を与えているのである。

 

 

1-6

 

「マトリックスの世界観」

 

映画文化は映像によって「世界観」を表現しようとする。マトリックス は最新映像技術によって、観客に「新しい造られた世界」を見せる。

 

マトリックスの世界観と人類の普遍的命題

 

1、「仮想社会と現実社会」

 

2、「人間と機械」

 

3、「生と死と再生」

 

4、「支配と開放」

 

5、「偽りの情報と真の情報」

 

6、「生かされている人間と生きようとする人間」

 

7、「人類愛と個別愛」

 

8、「強制と選択」

 

9、「破壊と創造」

 

10、「虐げられた人々と救世主願望」

 

 

「マトリックスの世界観」を解き明かす作業は、「一人の世界観」を進化させる。

 

 

1-7

 

「マトリックスの近未来観」

 

人の「人生観」は「時間」と「空間」の狭間の中で形作られる。そして、「生き方」を決定づける「転機」がある。「転機」は人それぞれであるが「映画」も「人生観」を変え得る「力」がある。特に「SF映画」が表現する「近未来映像」は「視覚」からの「未来観」の「具体的」な提示が可能である。

 

これまでの「好きなSF映画」

 

「ブレードランナー」

 

「2001年宇宙の旅」

 

「アイ・ロボット」

 

「インディペンデンス・ディ」

 

「マトリックス」

 

 

人として、「如何なる生き方」を「選択」するのか。

 

主人公ネオは「人類の未来」よりも「愛」を「選択」した。

 

 

1-8

 

「マトリックスの情報社会」

 

人間の「思考」は「情報」によって形成される。近代社会は「情報戦」が最も重要とされる。如何に「有利な情報」を発信できるのかによって「立場」が決定される。情報の概念は広範囲だ。そして「人間社会構造」の構成要素の根幹である。

 

「情報(じょうほう、英語: information、ラテン語: informatioインフォルマーティオー)とは、

 

1.あるものごとの内容や事情についての知らせのこと。

2.文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され、受け手において、状況に対する知識をもたらしたり、適切な判断を助けたりするもののこと。

3.生体(生命)が働くために用いられている指令や信号こと。

4.(情報科学での用法)価値判断を除いて、量的な存在としてとらえたそれ」

 

「情報という概念は、生命、心、知識、意味、パターン、知覚、知識表現、教育、通信、コミュニケーション、制御、等々の概念と密接に関連しているのである。」

 

「生命に関わる情報としては、神経系のそれや、内分泌系のホルモン情報(身体の中で細胞同士が、神経システムを用いずに、微量物質によっておこなっている、直にやりとりしているそれ)、遺伝子に保持されているそれ、あるいは生命が生きる過程で遺伝子や細胞内に新たに書き加えられたり書きかえられたりするそれが挙げられる。他にも環境中の光や音、生命に影響を与えうるあらゆるものを「情報」とみなすことができる。」

 

様々な情報源

 

情報源としては例えば次のようなものがある。

・書籍

書籍は一つのテーマを徹底的に論述し、しばしば歴史的な文脈の中で具体的な反論を提起しており有益である。

・定期刊行物

定期的に刊行されているもの。一般向けの定期刊行物もあるが、専門家向けの定期刊行物(専門誌)もある。季刊誌、月刊誌、週刊誌など。

・新聞

議論の行う時にはしばしば最新の情報、タイムリーな情報が必要だが、新聞はそうした情報源として優れている。

・年鑑とデータブック

具体的な統計を探すのに適しており、それを書籍で探すよりも時間の節約になることが多い。

・政府刊行物

政府側の見解や、政府が把握している情報を調べるのに適した情報源。委員会や公聴会などにおける専門家の発言などを知るのにも役立つことがある。

・人の口頭での発言、証言

裁判などでは人の証言が決定的な根拠となることも多い。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 

モーフィアスが言う「マトリックスは社会(システム)だ。社会(システム)は敵だ。その中に入ると何が見える?ビジネスマン、教師、弁護士、大工。それはまさに我々が救おうとしている人々(心)だ。だがまだ今はマトリックスの一部で、つまり敵だ。彼らはまだ真実を知る準備が出来ていない。彼らの多くがマトリックスに隷属し、それを守るために戦おうとする。」

 

「真実の情報」を、自らの「感性」で知ることが必要だ。

 

 

1-9

 

「マトリックスの支配構造」

 

人間社会は「支配者」と「被支配者」を作り出す。もともと人間は発祥時から「共同体社会」を形成することによって、厳しい自然環境を生き抜いてきた。「共同体社会」は「リーダー」と「ルール」が必要であった。そして社会内に、「ルール」を「従わせる者」と「従う者」が生まれ、さらに必然的に「富める者」と「貧しき者」や「力ある者」と「力なき者」の「差別」が作り出されてきた。

 

さらに「支配構造」は時代と共に進化し「肉体的支配」と「精神的支配」の構造が形成される。特に「精神的支配」は「思想支配」「情報支配」により、人間の「完全なる支配」を果たし、支配者は自己の「利益」のために、他者を「隷属」するようになった。これまでの人類史の文明社会は「支配構造」の歴史といえる。

その究極の社会が「マトリックスの支配構造」である。

 

「マトリックスの世界では人間はただのバッテリー。脳をリアルな夢の世界に接続され、機械によってコントロールされ、機械に熱エネルギーを供給している。」

 

 

支配からの開放を果たすためには「心を解き放つトレーニング」が必要だ。主人公ネオは「仮想空間」において、「擬似現実」の「既成概念」を打ち破るために必要なことは、「限界」は「既成概念」のため「抑制」されているためであり、「既成概念」を取り払うことによって「限界」を超えることを知る。

 

「心を解き放つ」ことができれば「支配からの開放」が可能になる。それは「自由人」になることである。

 

 

1-10

 

「マトリックスの世界からの開放」-1

 

現代社会は「高度情報化社会」という。単に情報伝達の方式が高速化しただけではなく、社会構造や人間の「生活パターン」をも変える。

 

「より具体的には、次のような根拠で、ある社会が情報社会ないし情報経済だとされる。

 

・情報の製造、加工、流通を主とする産業(情報産業)やそれに準ずる産業が国民総生産に占める割合が大きいこと

 

・情報を扱うことを主とする職種に従事する労働力の割合が大きいこと

 

・情報産業の急速な成長が、経済成長率へ貢献する度合いが高いこと

 

・情報を扱うことを主とする職種に従事する労働力の割合が増大していること

 

・情報産業によって提供される情報サービスや情報処理技術が、その他の諸部門の生産性上昇や競争力増強に貢献する度合いが高いこと

 

・消費財における、情報的な側面が、それ以外の側面よりも商品の価値を大きく左右すること。情報的な側面は、広告によって付加される商品のイメージ、ブランドのイメージ、商品のデザイン(実用的な機能と対照される)、など様々に定義される

 

・情報財の消費量の増加。物質的な豊かさを追求するための消費に代えて、精神的な豊かさを追求するための消費の台頭

 

・情報インフラの発達と共に、企業の立地がより自由になり、事務処理や生産などの機能をグローバルに展開させることが容易になること。また、その為に国際競争や地域間競争における勢力関係が変質する、または変質する可能性があること。

 

・情報財が主となる経済では、従来のような希少性に基づく競争原理が成立せず、共有、共創型の経済に転換すること

 

・情報技術の活用によって、企業の経営形態や労使関係、労働の形態などが変化すること」

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 

情報は「作られた情報」と「真実の情報」が、多くのメディアを通して「社会」に流される。情報の氾濫の社会の中で「選択」は最も重要だ。「情報支配構造」からの「開放」の中に「本当の生き方」を見つけ出さなけらばならない。

 

それには人間の持つ「総合力」である「感性」を鍛えることである。

 

 

1-11

 

「マトリックスの世界からの開放」-2

 

「高度情報化社会」は「情報革命」と呼ばれてきた。

 

「情報革命」の概要

 

「1980年代以降、急速に発展したコンピュータ・情報通信技術は社会や生活のあり方に劇的な変化をもたらしている。21世紀に入り、定額のブロードバンド回線やデータ通信端末、公衆無線LAN、携帯電話などの普及により、常時インターネットに接触できる環境が整ってきている。産業構造などにもたらされた変革は18世紀の産業革命(工業革命)にも比肩しうるものとの見方から、情報(技術)による革命=「情報革命」と呼ばれる。また、脱工業社会(ポスト工業社会)の観点から語られる場合もあり、情報化した社会は情報社会とも呼ばれる(ただし、情報社会という言葉は情報技術革新の範疇に限らない場合もある)。

 

人類の技術から考えると、最初に農業による農業革命が起こったとされ、その後の工業による工業革命に続き、情報革命は3度目の革命ともいわれている。なお、1度目の革命とされる農業革命は、18世紀における農業の技術革新やそれに伴う社会の変化を指す場合と、アルビン・トフラーなどが唱える約15000年ほど前に農耕が開始されたことに伴う狩猟採集社会から農耕社会への置換(農耕革命とも呼ばれる)を指す場合がある。

 

情報革命が起こった社会は、工業社会から情報社会に移行するとされており、2010年代に入った現在においても世界規模(グローバル)で進行中にあるとの見方が一般的である。グローバルに進行する情報革命は経済や産業を筆頭に世界の結びつきをより強くしている。あるいは、発展的で民主的なコミュニティーの形成が期待されるという考え方もあるが、現実世界におけるコミュニティーの分断や情報格差を危惧する声もある。」

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 

 

「高度情報化社会」が進めば「情報」による「社会理解」が進行するが、一方では「情報」を利用しての「支配」が行われる。「支配層」は「大衆」を管理しやすくするために、「情報」を利用する。「3S政策」はその一つである。

 

「3S政策とは、大衆の関心を政治に向けさせないように取る愚民政策のひとつ。3Sとは、Screen(スクリーン)、Sport(スポーツ)、Sex(セックス)の頭文字を取ったとされる。」

 

 

マトリックスの世界は、支配層の機械が、人類を「電池」として利用するために「仮想社会」内で「偽りの情報」を与えて、ただ「カプセル」の中で生かすことだけを目的にしている。それは「現実社会」の「3S政策」と変わりないのである。

 

主人公ネオは「支配からの開放」のため「選択」し「再生」し「覚醒」する。「偽りの情報源」と戦い「真の情報」=「真実」を勝ち取ることで「目覚める」のである。シネマ「マトリックス」の主張は、「現実社会」でも有効である。

 

「人類よ!目覚めよ!」が最も重要な「主題」であろう。

 

 

1-12

 

「マトリックスの世界からの開放」-3

 

「高度情報化社会」の中で、重要なことは「選択」するこである。そして「選択」のための「自己基準」を持たなければならない。「情報」には「意図」と「役割」がある。

 

「情報」を利用するのか「情報」によって利用されるのかによって全く違う内容になる。

 

マトリックスの「仮想社会」と「現実社会」の中で、「偽りと真実」の「情報」が氾濫する状況を見極めて、「真の生き方」「自由な生き方」を「選択」して「自由人」として生きていかなければならない。

 

 

「危機感」の中から「感性」を鍛え、「情報」を「選択」し「真実」を求める。

 

それがマトリックスの世界からの「メッセージ」であると理解する。

 

(完)

 

勝手創千界への

コメントはこちらから

 

メモ: * は入力必須項目です

2013年

6月

09日

勝手創千界から世界へ

この世界が持つ多くの問題への解決は待っていては果たせない

より良き社会を目指して我が「勝手自由なる提案」を創り上げていく

そして「勝手創千界」の描く世界から解決に向けての一歩を踏み出す

10 コメント

2013年

1月

01日

勝手にエネルギー論を構築する

人類の行く末は「エネルギー」を如何に獲得していくかである。

日本の社会も経済も「エネルギー問題」の解決抜きには語れない。

6 コメント

2012年

10月

02日

新しいエネルギー開発に向けて

「水危機」と「エネルギー危機」が目前に迫っている。この二つの「危機」だけでも「人類の生存基盤」の危機である。 一刻も早く、地球と人類にとって安全・安心な「自然エネルギー」「再生可能エネルギー」の開発が求められている。

10年、100年先の「危機管理」として、今から行動しなければ遅いことは明白だ。

「消費社会」から「循環社会」「持続可能社会」「自然共生社会」「エネルギー自立社会」へ向けての「意識改革」と「構造改革」が重要である。

7 コメント

2012年

7月

08日

新しい日本改造に向けて

国の言う「国民のための判断」が本当でないことが明らかにされているいま

国民の持つ価値観として、何が大事で何が大事でないかという判断や、ものごとの優先順位づけ、ものごとの重み付けの体系の価値判断から、3.11震災を契機にした「新しい価値観」と「国民全体の幸福度」についての「提言」が、いまこそ日本に必要である。

10 コメント

2012年

6月

04日

勝手に発想法を研究する

差し迫る「少子高齢化の縮小社会への突入」「産業の空洞化」「エネルギー問題」「雇用問題」「財政問題」等々・・・日本社会が抱える問題は多岐に渡るが、政治や行政や官僚に「問題解決能力」の欠如が著しい。

さらに日本の技術を支える産業界や学界の「研究開発機関」においても「劣化」が進んでいる。

今こそ「フロンティア精神」と「新しい発想」が連動して「革新的なイノベーション技術」を生み出していくことが必要だ。

6 コメント

2012年

5月

01日

自然エネルギーと共に生きる

日本の自立と未来を切り開くためには、日本の国土に適合した再生可能エネルギーの社会が必要であり、最先端の日本技術を結集して「世界に誇れる日本」を創っていかなければならない。

15 コメント

2012年

4月

07日

勝手創千界から「尊敬される日本」へ

まず、現状のまま進行した100年後の日本の未来を想定し、その想定社会状況から、今必要な「方策」を考えてゆく視点が必要ではないかと思っています。新しい視点が必要です。

「勝手創千界」による「勝手な発想」が「脳内停止」状態の人々に「インパクト」を与えなくてはいけません。

13 コメント

2012年

3月

11日

3.11震災から海上都市計画へ

3.11震災を契機として、日本という国家のもつ様々な問題点が明らかにされ、新しい国家像が求められている。たぶんこのままでは、さらに日本の解体状況は進んでいくだろう。ラブーン海上都市計画がひとつの方向性を提示できればと思う。

8 コメント

2012年

2月

19日

勝手に復興計画 in 石巻を提案

3.11震災からの新しきまちづくりとして「勝手に復興計画 in 石巻」を発進いたします。

6 コメント

2011年

12月

31日

ホームページ開設

3.11震災以降、如何にすれば「津波につよいまち」が可能なのか?考えてきました。

その「ひとつの答え」を提示できればと思います。実現に向けて多くの人の意見を求めています。

4 コメント